外国人介護職とコミュニケーションを取る上で大切なこと

介護職が慢性的な人手不足であることから外国人介護職を採用する施設も増えている。外国人介護職と一緒に働くことは日本人にとっては慣れないことも多く気を付けなければならないこともいくつかある。まずは、言葉の壁だ。日本語は難しい。特に介護職であれば専門用語を使うことも多くあるだろう。外国人介護職に指示を出す場合はなるべくわかりやすい表現に置き換えて端的に行う必要がある。職場で使用する資料なども一目でわかるような写真や図を使用するなど工夫が必要だ。

他にも日本人同士では当たり前のちょっとした気遣いや日本人にありがちな曖昧な表現も、外国人にはわからない場合が多い。日本人の当たり前を外国人介護職に押し付けてはならない。日本社会でのルールを根気強く教えていく必要がある。介護職はその仕事柄高齢者を相手にすることがほとんどだ。高齢者の中には外国人に対して偏見を持っている人も少なからずいるのが現実だ。ケアの現場で、利用者から心ない言葉をかけられる場合に遭遇することもあるだろう。ただでさえ慣れない日本で仕事をすることは大変だ。そんな中で頑張っている外国人介護職に対し、施設側はストレスや困りごとを積極的に聞いてあげることも必要だ。

さらに、デリケートな問題として宗教問題もある。日本人が意識せずに行っている行事なども外国人介護職にとってはNGの場合もある。お互いを尊重し、強要せずにお互いの理解を深めていく必要があるだろう。また、併せて【介護業界の救世主?外国人介護士について徹底解説】を読むと、コミュニケーションのヒントを得られるかもしれない。